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本当に抜歯しなくてはいけないの?
「本当に抜歯しなくてはいけないのか?」と思った経験はありますか?
歯周病は進行してしまうと歯周組織が破壊されれば(主に歯の周囲を取り囲む歯槽骨)
歯を支えきれなくなるので抜歯は必然となります。
自覚症状が乏しく早期発見が難しい病気なので抜歯になる患者さんは相当数いらっしゃいます。
患者さんは「抜歯したくない。何とかならないか?」と来院されることがあります。実は早く抜歯した方が良い場合もあります。
歯の周囲の骨が全て無くなった状態は、もう歯が身体の一部ではなく歯周病菌に侵された異物と判断されています。身体が必要ないと判断したら、むしろ体のために抜歯する必要があります。抜歯が遅くなると抜歯した歯根周囲の骨の再生が悪くなります。特にインプラント治療は歯槽骨に埋入するのでデメリットが大きくなります。
抜歯をした後の治療方針をしっかり決定してから抜歯を行うことをおすすめしています。
患者さんの希望と治療方法が一致することが最も大事です。後悔しない治療を受けることにつながります。かかりつけ医とよく話し合うことです。
2017.01.10