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歯と寿命の関係
自然界の動物は、歯がなくなったときには食物を摂ることはできません。それは寿命が終わるときです。
歯と寿命は一緒です。
「井の頭動物公園の象の花子さん」をご存知の方も多いと思います。50歳を過ぎているそうで、歯は一本もありません。飼育員さんの助けなしに元気で生活するのはおそらく困難でしょう。
人は義歯、ブリッジ、インプラント治療で歯のないところを補って長生きしています。
一番大切なのは、自分の歯を一生涯保つことです。人の歯は、子供のころは、乳歯が生えていますが12歳過ぎると乳歯が抜け、永久歯に生え変わります。人生を80年と考えると、70年間永久歯を使い続ける必要があります。
年をとると歯がなくなるのでしょうか?年齢と残っている歯の数の関系を疫学調査すると、年齢とともに歯の数は少なくなります。しかし、年をとることが歯を失う理由ではありません。歯を失う理由は、虫歯と歯周病とかみ合わせです。
特に、歯周病は原因の大半を占めます。歯周病は、治療後に、しっかりと検診を続けることで歯の寿命を延ばすことが可能です。
8020運動
日本歯科医師会が80歳で20本歯を保とうという運動をしています。当初、80歳の方の平均歯数は5本でしたが、現在では平均10本に近づきつつあります。2005年では、80歳で20本歯のある方は、全体の23パーセントになっています。4人に1人が8020運動達成者です。
歯の数と高齢者の生活調査では、歯の数が少ない人ほど家にこもりがちになるそうです。反対にたくさん歯がある人ほど、元気に外出するそうです。
外出してたくさんの人と会って、話して笑える人生を多くの方が望んでいるのではないでしょうか?
まずは歯科医院で受診し、お口の健康状態を自分自身が知り、「歯の健康を守る生活」をしましょう。
2016.07.18