Staff Blog
歯痛の原因が歯ではない病気がある?
答えはあります。
痛みの原因が痛みを感じる場所になく歯科疾患と全く異なる疾患により歯痛が感じられる状況を「非歯原性歯痛」と言います。
従来の歯科教育にはなかった病気ですが2014年の歯科医師国家試験の出題範囲になっています。
痛くて原因の歯がわからない状況で受診されたことはありますか?
この場合は、痛みが慢性的に続いたり、強い痛みでは、大脳の痛みを感じる部分が刺激され続けた結果過敏になったり、反応が強くなったり、さらに痛みを感じる範囲が広くなってしまうのです。原因の歯が上顎なのか下顎なのか分からなくなるのはこのためです。
痛みの原因ではない部位に感じられる痛みを「異所性疼痛」と言います。非歯原性歯痛は、歯には原因がない病気で、異所性疼痛とは異なります。
非歯原性疼痛の患者さんの多くは発症してから数か月、数年経過し複数の医院を受診していることが多い現状があります。
多くの歯科医師は、その教育を受けていませんので適切な診断が難しいと言われています。
2017.01.05