歯と糖尿病

「歯と糖尿病」、一見すると関連性が無いように思えますが、非常にこの関係性を当院では重視しております。

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私が糖尿病を重視している理由


私たちの身近な病気である糖尿病・がん・心筋梗塞・脳梗塞・誤嚥性肺炎が歯科疾患と関連のあることがわかってきています。

特に、歯周病と糖尿病の関係は明確になっています。


近年、糖尿病と歯周病の因果関係に関する論文が多く報告されています。歯周病は、糖尿病の腎症、網膜症、神経障害、大血管障害、小血管障害に次ぐ「6番目の合併症」といわれています。


また、歯周病がある糖尿病患者では、歯周組織の微小血管障害、歯周組織の代謝の異常、免疫機能の低下、唾液の減少と口腔乾燥を発症する場合があります。


さらに、重度の歯周病は、虚血性心疾患、糖尿病腎症による死亡の予知因子となることや、糖尿病患者に対し歯周病の治療・管理を行うことにより血糖コントロールが改善したとの報告もあります。


相互に与える影響が大きいことが数多く報告され、両者に密接な関係があることが年々明らかになってきています。


歯科医師が、ここ30年で7倍に増加している糖尿病(推計700万人、予備軍を含めると1,370万人)を知ることは、安全な歯科医療を行う上で絶対条件になりつつあります。

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ポイント①
糖尿病患者は歯周病の罹患率が高く、特に血糖のコントロールが悪い場合は重篤な骨吸収を伴う歯周炎の併発例が多く認められます。

ポイント②
病気を進行させるリスク因子として、「加齢」、「肥満」、「高血糖」、「糖尿病罹患期間」、「口腔内衛生」が挙げられます。

ポイント③
歯周病の重症化や創傷治癒不全は、最終的に歯の喪失につながります。また、口腔内の症状として口渇や味覚異常等がみられることもあります。定期健診により早期に発見できることと、口腔の衛生と血糖と肥満の管理が大切なのです。

ポイント④
歯周病が糖尿病を悪化させるリスクファクターとなる可能性も示唆されています。
例えば、歯周病治療によって歯周組織の炎症、口腔機能が改善した結果、グリコヘモグロビンなどの数値が改善する場合があります。

また、動脈硬化の進展には、軽微慢性炎症が関与すると言われています。歯周病はその要因としても重要です。

2016.07.10

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